5月22日19時13分配信 ロイター
[東京 22日 ロイター] フタバ産業 <7241> の小塚逸夫社長は22日、売上高営業利益率を8%に向上させる必要があるとの考えを示した。ロイターのインタビューで語った。また、利益成長にともなって配当金も着実に向上させる方針で、配当性向2割の水準を確保する考えを述べた。また、これまで海外展開を積極的に進め欧米や中国の拠点を整備してきたが、経済成長著しいインドにも09年3月期をめどに工場進出したい考えを示した。
フタバは、マフラーなど排気系や車体部品を得意とする部品メーカーで、トヨタ自動車 <7203> が約12%を出資している。07年3月期の営業利益は前年比26.2%増の222億円で、営業利益率が5.6%だった。小塚社長は「製造業としてようやく独り立ちできるようになったが、まだ7割程度の満足度」と総括したが、いずれは営業利益率8%にする必要があると述べた。実現時期については明言を避けたが、小塚社長は今後5年間について中国勢の台頭や、為替、賃金などの環境変化が生じるとの危機感を示し、収益力に余力を設ける必要があるとした。会社側の通期見通しでは、08年3月期営業利益は前期比7.9%増の240億円で、営業利益率は5.9%と微増の見込みだが、一層の効率化を進める方針。
フタバは、過去2年間に1000億円超の設備投資を実施し、米国や中国、欧州など海外の拠点を相次ぎ立ち上げてきた。小塚社長は、こうした取り組みと同時に生産ラインの効率化も進めてきたと説明。例えば車体部品の生産では、2000年前後に1時間あたり60個程度だった生産効率が、足元では国内工場で同200個生産できるなど3倍程度に向上したという。小塚社長は「08年3月期―09年3月期は、既存の工場で生産技術を成熟させる時期」と位置づけている。海外の工場では2000年前後に比べ足元で2倍程度に生産性が向上しているが、年内をめどに国内工場と同様の高効率化を図る考え。
利益成長に合わせて小塚社長は、配当の向上も進める考え。配当金を一度上げるとなかなか元に戻せないので一気には増額出来ないとしたが「毎年上げ続けたい」と語った。過去数年間、フタバは増配を続けている。07年3月期の年間配当は28円、08年3月期は同30円を予定している。また、「(単体の)配当性向で2割を確保したい」考えも示した。07年3月期の単体の配当性向は16.4%だった。
今後の成長が見込まれる新興国のうち、フタバの工場がないインドについては「市場規模を考慮するとインドははずせない。09年3月期をめどに工場を建設したい」との考えを明らかにした。ただ、ロシアについては、量産効果が出るほどに市場が拡大するまでにはまだ時間がかかるとの認識を示し「よく見る必要がある」とするにとどめた。
小塚社長は、海外企業によるフタバ買収の可能性については、銀行や証券会社、鉄鋼会社などと広く株式持ち合いを進めており、フタバには安定株主が少なくとも5割超いると述べたが「心配はしている」との認識を示した。ただ、フタバが買収されることでトヨタの経営に悪影響がおよばない限り、トヨタに出資引き上げの要請をする考えはないとした。
一方、他企業との連携では、コンピューター関連企業やレーザー溶接などの先端技術を持つベンチャー企業に対する出資やM&Aも積極的に進める方針を示した。
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